研究課題/領域番号 |
26300035
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
|
研究機関 | 岡山大学 (2015-2018) 立教大学 (2014) |
研究代表者 |
松村 圭一郎 岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (40402747)
|
研究分担者 |
曽我 亨 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (00263062)
藤本 武 富山大学, 人文学部, 教授 (20351190)
田川 玄 広島市立大学, 国際学部, 教授 (70364106)
佐川 徹 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (70613579)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2015年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2014年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
|
キーワード | 経済人類学 / 移住政策 / ランドグラブ / アグリビジネス / 開発援助 / 文化人類学 |
研究成果の概要 |
エチオピアでは、食料不足のために大量の食料援助を受け入れる一方、アグリビジネス企業による農地取得が進み、食肉などの食料輸出も増大してきた。本研究は、このような急速に変化しつつある食料資源に焦点をあて、その資源をめぐって開発援助や市場経済、国際/国内政治が相互に連関している構図を実証的な現地調査で明らかにすることを目的として実施した。一連の研究成果の分析からは、エチオピア政府や国際的な開発援助と経済的な投資が顕著に連動している地域がある一方で、海外からの積極的な援助や投資がない地域で自発的な市場活動が生じている状況があきらかになり、市場経済と政治・援助体制との関係について興味深い知見が得られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、開発援助と経済投資との関与の度合いに地域ごとに大きな違いがあり、投資が援助と結びつきながら双方が展開していくという当初想定した図式に当てはまらない多様な状況がみえてきた。政府の移住政策の「失敗」が予想外の展開をみせて、従来とは違う土地利用形態を進展させたり、食肉の国際交易の拡大が民族間の協力関係を促進したりする事例などは学術的にも興味深い知見が得られた。また開発政策のなかで「脆弱さ」を強調する言説が流布する一方、それとは異なる現地の多様な実践が観察される事例等は現代世界の重要課題である「グローバル化」の複雑なプロセスの理解に貢献する社会的意義の高いものである。
|