研究課題/領域番号 |
26304030
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
西川 淳 東海大学, 海洋学部, 教授 (10282732)
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研究分担者 |
大塚 攻 広島大学, 生物圏科学研究科, 教授 (00176934)
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研究協力者 |
リンズィー ドゥーグル
三宅 裕志
Ngyen Thi Thu
Yusoff Fatimah Md.
Srinui Khwanruan
Metillo Ephrime B.
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2016年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2015年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2014年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | クラゲ / 東南アジア / 食用 / 遺伝的多様性 / 生活史 / 遺伝的連結性 / マレーシア / インドネシア |
研究成果の概要 |
東南アジアで豊富に出現し漁獲されているクラゲ類を対象として、大量発生するこれらクラゲ類個体群の遺伝的構造を様々な地域で調べ、遺伝的多様性の程度や地理的な結びつき(連結性)を明らかにした。また、初期生活史や共生生物についての情報も得ることで、大量発生の要因やそれらを可能にする生活史戦略について考察した。その結果、主要2種で地域個体群間の遺伝的連結性が異なり、大量発生の機序が異なる可能性が示唆された。また、種によっては初期生活史には従来知られていない方法での無性生殖が認められ、環境に適応した生活史戦略をもっていることが示唆された。これらクラゲは様々な共生生物の宿主として重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東南アジアでは食用クラゲ類が広範囲で大量に出現し、産業上も重要であるにもかかわらず、それらに対する研究は限られた状態であり、本研究によりこれらクラゲ類の集団遺伝構造、個体群間の交流(連結性)、生活史戦略の一端が初めて明らかになった。本研究で明らかになった遺伝的多様性の結果から、特に地域ごとの遺伝的独自性が高いミノクラゲについては、各地域での資源管理が必要である可能性が考えらる。また、クラゲ類の共生生物の詳細が明らかになり、漁業によりそれらも死滅することから、生態系保全の点から注意を要すると考えられる。これらクラゲ類数種の飼育に成功したことにより、水族館での展示や今後の室内研究に貢献出来る。
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