研究課題/領域番号 |
26305032
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 福岡歯科大学 (2018) 大阪歯科大学 (2015-2017) 新潟大学 (2014) |
研究代表者 |
朔 敬 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 客員教授 (40145264)
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研究分担者 |
田中 昭男 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (10121823)
山崎 学 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10547516)
丸山 智 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (30397161)
阿部 達也 新潟大学, 医歯学系, 特任助教 (70634856)
稲井 哲一朗 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (00264044)
程 クン 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40207460)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2016年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2015年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2014年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 病理学 / 口腔癌 / 噛みタバコ / ミャンマー / 分子病理疫学 / 栄養 / 口腔衛生 / 分子病理学 |
研究成果の概要 |
口腔癌と上皮内癌を含む前癌病変症例をミャンマーの研究協力者の支援により収集し、わが国の症例を加えて、それら病理組織標本についてバーチャルスライドを利用した双方向検討で、上皮内癌の診断根拠となる病理組織所見を抽出し、同所見を口腔癌細胞の生物学的特性の解析実験から説明し、科学的根拠に基づいて病理診断精度を高めることができた。ミャンマーでの調査では、噛みタバコ常習者担癌患者群・非常習者からななる対照群について解析し、黄緑色野菜・果物摂取量の高い対照群で口腔粘膜病変の頻度が低く、血中βカロチン高レベルとの相関も判明した。ミクロ・マクロ双方向アプローチで口腔癌の診断と予防に関する提言を行うことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年わが国では口腔癌の発生が増加しているが、患者受診の遅延に加え早期段階での病理診断が困難なことが問題点である。これまでに噛みタバコ習慣が口腔癌発症に関連することを明らかにしてきたので、同習慣普及地域の中では口腔癌頻度の比較的低いミャンマーでコホート調査を実施し、βカロチン含有果物・野菜摂取者では血中レベルも高く口腔病変出現が低減されていることを見出した。また上皮内癌の病理組織所見を細胞実験結果をもとに解釈し、科学的根拠に基づいた診断基準を確立して早期診断を可能とした。細胞実験でミクロな視点から口腔癌の早期診断という学術的意義、疫学調査でマクロな視点から癌予防法の提案という社会的意義があった。
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