研究課題/領域番号 |
26310207
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
連携探索型数理科学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
高安 美佐子 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (20296776)
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研究分担者 |
金澤 輝代士 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 研究員 (50759256)
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研究期間 (年度) |
2014-07-18 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2014年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 経済物理学 / 複雑ネットワーク / 非線形輸送現象 / 企業取引ネットワーク / 社会シミュレーション / ストレステスト / 相転移 / 非線形輸送方程式 / 多層マルチ時空間シミュレーション / システムロバストネス / レジリエンス / 複雑ネットワーク科学 / ビッグデータ / 非線形相互作用 / 災害シミュレーション / ビッグデータ解析 / 非線形輸送システム / 重力相互作用モデル / 重力型相互作用 / 解の安定性 / 主流ネットワーク |
研究成果の概要 |
国内約100万社の企業間の取引関係ネットワーク上でのお金の流れを記述する一般化重力型輸送モデルの基盤を確立した。データからモデルのパラメータを最適推定する手法を確立し、それに基づいて、大規模自然災害などの様々なシナリオの下での数理シミュレーションができるようになった。 理論解析とシミュレーションにより、モデルの非線形分配のパラメータを大きくするとお金の流れが大企業の周辺に局在化する新しいタイプの相転移が起こることが分かった。また、大企業の同士の合併確率が高くなると、大企業による寡占の傾向が強くなり、生態系として不安定になることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複雑ネットワーク構造の研究は、学術的に大きなブームになっているが、本研究では、現実の企業間の取引が典型的な複雑ネットワークとして記述されることを明らかにし、さらに、そのネットワーク上の輸送現象に見られる相転移を研究した点において先駆的である。 現実のデータと同化したシミュレーションが可能となり、様々な災害のシナリオに合わせて、ある地域で企業活動が一定期間停止したとき、それがどのような経済的な影響をもたらすのかをシミュレーションで推定することができるようになった。また、内閣府が提供する地域経済活性化のためのプラットフォームRESASの中で地域間のお金の流れを推定する手法として用いられた。
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