研究課題
基盤研究(C)
本研究は,知識論理を用いて,プロトコルの実行における参加者間での知識の形成過程を分析することにより,プロトコルの安全性を示す検証法の確立を目指して行われた.本研究では,命題論理をもとにした動的知識論理による定式化と,動的様相を排した一階述語論理による定式化を行った.その結果,論理体系の表現力や体系の複雑さに関する問題が明らかとなった.しかしながら,その成果は分散システムにおけるいくつかのプロトコルの検証法などへの応用の可能性を示唆するものであった.また,プロトコルの実行に関していくつかの仮定を置くことで,検証法として有用な体系に近づくことができたと考えられる.
すべて 2017
すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)