研究課題
基盤研究(C)
携帯電話の普及に伴い、パケットロスによる通話音声の断続が、深刻な問題となっている。低遅延かつ低演算量での断続音声修復を実現するために、聴覚の錯覚現象である連続聴効果に基づく知覚的修復法について検討した。音声の消失区間に雑音を挿入することにより、我々は断続音声を滑らかに知覚できる。提案法は、この心理学的知見を工学的に展開したものである。本研究では、主観評価実験により、知覚的修復法の雑音環境下での有効性を確認した。また、挿入音として重畳音声を利用した場合の妥当性について、挿入重畳音声の話者依存性についても検証した。
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