研究課題/領域番号 |
26350005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
鈴木 あるの 京都大学, 理学研究科, 講師 (20467442)
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研究分担者 |
鈴木 克彦 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 教授 (10115983)
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研究協力者 |
Zhang Zhengran
Poomchalit Walanrak
Kitika Chiranthanin
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 民家 / 和室 / 南アフリカ / タイ / アメリカ人 / 中国人 / 住居 / 保存活用 / 集合住宅 / 日本家屋 / 不動産取引 / 床坐 / 社会 / 欧米人 / 異文化理解 / 持続可能 / 国際化 / アフリカ / 共同生活 / 外国人就労 / ケープタウン / タウンシップ / 学生宿舎 / 寮 / コーサ族 / ズールー族 / マンチェスター大学 / ウィーン / 外国人 / 移民 / 異文化適応 / 海外 / 都市 / コミュニティ / ネットワーク / 学生寮 / 混住 / オランダ / 香港 / フランス |
研究成果の概要 |
日本に長期滞在する外国人の住環境について、参与観察と聞き取り調査を行い、アジア系や中南米系の外国人と欧米系外国人の日本への適応プロセスには大きな違いがあることを確認した。前者においては、同郷者コミュニティの大きさと日本人側の先入観が原因となり、地域から孤立してしまう傾向が見られた。一方で後者は「お客様」的扱いを受けることが多いが、日本語が堪能な場合には地域コミュニティの一員として受け入れられやすいことがわかった。欧米人には床坐等の生活様式に身体的困難を感じる人はいるものの、古い家や和室などの昔の生活様式を積極的に求める傾向があり、その保存活用に関し日本人を啓蒙している事例も見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国際化が進み言語的・文化的境界を超えた人的流動が盛んになる中、外国人受け入れやそれに伴う多文化共生環境の整備を急ぐ必要がある。これまでは、単純作業に従事する労働者、企業や政府から派遣された上流層、そして留学生等の短期滞在者に関する先行研究が見られた。本研究においては、長期滞在者の個別事例についてのより詳細な観察と聞き取り調査を行った。さらに彼らの出身地での生活環境との関連を調べることにより、外国人の日本における生活嗜好や行動の根拠を明らかにした。これにより、今後の多文化共生社会を円滑に営むための情報提供ができると共に、日本の住環境の現在の実情およびその潜在的価値を客観的に見直す機会を得た。
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