研究課題/領域番号 |
26350042
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政・生活学一般
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
細谷 聡 信州大学, 学術研究院繊維学系, 教授 (40293500)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 介護 / 介護補助ウェア / 介護動作負担 / ストレス / 筋電図 / 心電図 / 腰痛 / 生理的ストレス / 姿勢 / 介護補助用ウェア / 着衣ストレス |
研究実績の概要 |
前年度までの研究で、中腰前傾姿勢での介護動作においては、大腿部の大腿二頭筋と腰部の脊柱起立筋、上肢の三角筋を対象に筋電図計測で生理的負担を定量的に評価でき、官能検査からは心理的負担を定量的に評価できることがわかった。そして、介護動作負担を軽減する背部の伸縮性を工夫したアンダーウェアの作成も行い、男性被験者を対象とした実験で負担軽減効果が得られた。 そこで今年度は、介護士を模した女性被験者10名を対象にして、介護動作補助アンダーウェア着用時と通常のインナーウェアを着用時の負担軽減効果を比較する、ベッド上での介護パジャマ上衣の着替え介助実験を行った。また、東京都八王子市の特別養護老人ホーム清明園の介護士12名(男5名、女7名)に作成したアンダーウェアを数日間着用し、仕事をしてもらい着用効果に関する質問紙に回答してもらった。10名による被験者実験の結果、アンダーウェア背部の伸縮性が動作補助(腰背部の筋活動量の低減)と動作補助感に効果が認められた。また、介護士12名の回答では60~70%の方が背中の負担軽減を感じたことが明らかとなった。 一方、介護者と要介護者、双方の負担を計測するために、介護パジャマ上衣の更衣介護中に介護者・要介護者の双方にかかる負担を同時に評価する実験を行った。実験の被験者は、介護士を模した8名と、要介護者を模した2名とした。計測項目は、介護側が筋電図計測と官能検査、要介護側が心電図計測である。結果として、介護者の作業負担は筋電図計測や官能検査で定量化でき、袖口デザインの違いよって影響を受けることが明らかとなった。同様に要介護者の負担は心電図計測で介助を受ける際のストレスを定量化でき、介護者の手間取り等がストレスにつながることが明らかになった。 以上のように、介護者・要介護者の介護負担の新規評価法の確立と介護用品(アンダーウェア)の開発を行うことができた。
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