研究課題/領域番号 |
26350132
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
伊藤 直子 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (20158158)
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研究分担者 |
渡邉 榮吉 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 特任准教授 (10418923)
山崎 貴子 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (60318574)
岩森 大 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (90339961)
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研究協力者 |
北林 紘
山川 純子
竹内 瑞希
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 慢性腎臓病 / 無機態リン / 有機態リン / 調理 / 加工食品 / 茹で / フィチン酸 / リン / タンパク質 / ブリ / 大豆 / 慢性腎不全患者 / 麺 / 冷凍野菜 / 魚 / 消化吸収 / 食品添加物 / 主食 |
研究成果の概要 |
慢性腎臓病(CKD)患者の血清リン値の管理を目的として加工食品や調理によるリン量とその変動を調べ、生体利用性を推定した。加工食品のリン量を、リンを含む可能性のある食品添加物の一括名(用途のみの表示)有無で比較したところ、一括名はリン酸塩が多く含まれているかどうかの指標にはならなかった。調理方法では、茹で調理で減少が大きく、リンの減少率はたんぱく質の減少率より大きく、表面積に比例した。経腸栄養剤に含まれるリン化合物の分子量は、窒素源の分子量が低いほど低い傾向を示した。大豆製品のリンとフィチン酸を測定した結果から納豆のリンの生体利用性はきな粉や木綿豆腐に比べて高いが46%以下であると推定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は主に加工食品や調理前後のリンの含有量及び生体利用性について検討したものである。食品添加物表示からリン酸塩を含む可能性のある加工食品と無添加食品のリン量を比較し、添加物の一括名はリン酸塩添加の指標とはならなかったことより、慢性腎臓病患者の食品選択のために添加物の物質名を表示すべきであることを提言した。また茹での条件を厳密に設定してリンやたんぱく質の低減の程度を明らかにしたこと、経腸栄養剤の分子量の分画から窒素源が低分子のものはリン化合物も低分子の傾向があること、大豆製品のリンとフィチン酸量から大豆製品の生体利用性は比較的低いことを明らかにしたことは患者の食事管理をする上で意義がある。
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