研究課題/領域番号 |
26350136
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
安井 菜穂美 武庫川女子大学, 薬学部, 講師 (70399145)
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研究分担者 |
池田 克巳 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (80273499)
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研究協力者 |
北森 一哉
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 肥満 / 脂肪細胞 / ベージュ細胞 / ベージュ脂肪細胞 / トランスジェニックラット / メタボリックシンドローム / 脂肪組織 |
研究成果の概要 |
近年、脂肪細胞には、白色・褐色のほかに、白色に混在し、褐色と同様な熱産生能をもつ「ベージュ細胞」の存在が明らかとなった。本研究では、メタボリックシンドロームにおける脂肪細胞の特性について解析した。ヒトのメタボリックシンドロームと同様な病態を示すSHRSP.ZFラットでは、脂肪細胞の増加に伴い、脂肪細胞の肥大化、肩甲骨間にみられる褐色脂肪細胞の減少が認められた。それらの肥満に伴う脂肪組織の変化において、4種のマイクロRNA(miR-1188、138、143、466b-2)が関与している可能性が示唆された。また、ルイボス茶の熱水抽出物が白色脂肪細胞の褐色化に影響を与えることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、メタボリックシンドロームモデル動物を用い、脂肪細胞でその機能変化に関与する因子として、4種のマイクロRNA(miR-1188、138、143、466b-2)が確認された。miR-138はインスリン抵抗性との関連が報告されているが、その他は脂肪細胞において新しく見出されたものであり、肥満およびその関連疾患の発症・進展メカニズムの解明に応用できるものである。 また、実用的なアプローチとして、本研究で安全かつ継続可能な食品由来成分から脂肪細胞の褐色化候補因子が見出されたことは、脂肪組織を標的とした糖尿病や肥満関連疾患の治療法考案の上で役立つものと期待される。
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