研究課題/領域番号 |
26350150
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
中塚 晴夫 宮城大学, 看護学部, 教授 (70164225)
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研究分担者 |
渡邊 孝男 東北文教大学, 人間科学部, 教授 (20004608)
千葉 啓子 岩手県立大学盛岡短期大学部, 生活科学科, 教授 (90197137)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ヨウ素 / 幼稚園児 / 日本食品標準成分表 / 食事 / 陰膳 |
研究実績の概要 |
まず、本研究の最も中心的課題である、幼稚園児のヨウ素摂取量では、対象者を宮城県の3-6歳の幼稚園児296名とし、陰膳法で試料を収集して食品を分別秤量した。日本食品標準成分表2010版を用いて、ヨウ素摂取量の推定値を算出し、さらに128例についてICP-MSでヨウ素含量を実測し、両結果を比較した。計算値では1日のヨウ素摂取量は幾何平均で101.8μg/日、実測値は117.6μg/日となり、計算値が低く、比が1.155となりこの比を用いて幼稚園児のヨウ素摂取量を推定できることが示された。また両平均値とも、推定平均必要量より高く、また耐容上限量より低かった。なお両数値共に対数正規分布となった。 次に、成人のヨウ素摂取を検討した。岩手県の農業地帯の成人で、計算法と実測法の両方の数値を得られた90人を分析対象とした。方法は、上記の幼稚園児と同一である。計算値では幾何平均で336μg/日、実測値では279μg/日となり両者に差は見られなかった。また両平均値とも、推定平均必要量より高く、また耐容上限量より低かった。なお両数値共に対数正規分布となった。両者の相関係数は0.646で統計的に有意(p<0.05)となった。回帰式はY=1.9479X+130.8 (Xは測定値、Yは計算値)となり、この式を用いて計算値から実際の摂取量を推定できることが示された。さらに、前期の幼稚園児の計算値と実測値、成人のそれらを統合して、相関を見ると相関係数は0.667、回帰式はY=2.0334X+480.3(Xは測定値、Yは計算値)となり、この式により、幼稚園児から成人に至るまで年齢的に広い範囲で回帰式により、計算値から実際の値を推定することが可能であることが示された。 上記以外に、韓国での幼稚園児の食事調査の資料から、栄養素摂取のデータベースを作成し、栄養素摂取量、錫および重金属摂取量を評価した。
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