研究課題/領域番号 |
26350376
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
石丸 恵利子 広島大学, 総合博物館, 研究員 (50510286)
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研究分担者 |
米田 穣 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30280712)
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研究協力者 |
石垣 敏之
江田 真毅
大北 和美
小山 泰生
竹内 裕貴
山元 素子
若島 一則
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 動物遺存体 / 安定同位体分析 / 動物資源利用 / 近世城下町 / 中国四国地方 / 食文化 / 家畜種 / 動物考古学 / 同位体考古学 / 近世 / 城下町遺跡 / 炭素窒素同位体分析 / 同位体分析 / 近世城館城下町 / 流通 / 考古学 / 動物資源 |
研究成果の概要 |
本研究では中国四国地方の近世城下町遺跡から出土した動物遺存体の分析によって、当時の多様な動物資源利用の様相やイヌやウシなど特定の動物と人との関わりについて考察した。また、屋敷地ごとの出土動物相の違いから、食環境の違いや貝類資源の道具としての利用、骨細工製作、イヌ利用の様相についても明らかにした。さらに、動物骨の同位体分析によって、当時利用された動物資源の炭素・窒素同位体比の値を示し、縄文時代と近世での哺乳類資源の食環境の差や家畜種への人の影響の可能性について指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近世の動物資源利用については、大都市、江戸、大坂、京都の三都の資料を中心に議論されてきたが、本研究では中国四国地方の複数の近世城下町遺跡の出土動物遺存体の分析を通して、初めて地方の食環境や動物とのかかわりなどの暮らしを明らかにした点で、学術的に意義がある。また、これまで近世の歴史については文献から得られるものがほとんどであったが、実際に発掘調査によって出土した資料から明らかとなった成果を、各遺跡が所在する地域において開催したシンポジウムで発信できたことは、自分たちが暮らす地域の歴史を知ってもらううえで社会的意義の高いものであったといえる。
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