研究課題
基盤研究(C)
女子ラグビーについての文化人類学的研究を主に以下の点から行った。第1に国内のラグビースクールの状況や国体に向けた各地の女子ラグビーチームの取組、及びルーマニアと台湾の状況についてインタヴュー調査と資料収集を行った。第2に女子スポーツをめぐる環境の変化に注目した資料収集を行った。これには主にオリンピックや国体等の女子スポーツの進出の歴史や国内外のスポーツ関連博物館等で資料を収集した。第3にスポーツのジェンダーイメージに関する調査を行なった。これには現状を知るためのインタヴューとアンケート調査、及び過去の文献等のジェンダーに係る表現に注目した資料収集を行った。こうした資料を基に分析と考察を進めた。
2016年のオリンピックで女子ラグビーが導入された。これへの参加に向け、全国各地で女子チームの結成と選手の募集があった。オリンピックでの競技や種目の男女差解消のため近年、女子競技や種目の導入が増加している。女子の活躍はスポーツのジェンダーイメージを変えつつある。女子選手は何を契機に女子が参加していなかったスポーツを始めるのか。種目による違いや国別の違いはあるのか。女子ラグビーの歴史をはじめとする女子スポーツの歴史とスポーツのジェンダーイメージの変化を明らかにすることは、女子スポーツへの社会的関心を高め、女子のスポーツ環境を向上させるひとつの契機創りに寄与できるという社会的意義があると考える。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 4件、 招待講演 1件)
Cross Boundaries in Culture and Communication
巻: 10-1 ページ: 67-74
月刊みんぱく 特集ラグビーという文化
巻: 43(11) ページ: 6-7
日本順益台湾原住民研究会編『台湾原住民研究』
巻: 23 ページ: 178-183
スポーツ史学会第33回大会
巻: 第33回大会 ページ: 30-31
Crossing Boundaries in Culture and Communication
巻: 9
the 6th edition of the scientific conference, "CROSSING BOUNDARIES IN CULTURE AND COMMUNICATION", Bucharest, Romania, 19 May 2017.
巻: 6
岩手県立大学盛岡短期大学部研究論集
巻: 18 ページ: 73-78