登山事故を防止するために登山者自身で実行可能な体力評価法とトレーニング法の開発

• 研究課題/領域番号: 26350836
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 応用健康科学
• 研究機関: 鹿屋体育大学
• 研究代表者: 山本 正嘉 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授 (60175669)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2014年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 登山 / 体力 / トレーニング / 安全教育 / 事故防止 / 評価 / テスト / 事故

研究成果の概要

登山は多くの日本人に親しまれているスポーツだが、反面で、体力不相応の山に出かけて起こる事故が多い。そこで、登山者が自らの手で、体力相応の山を選んで登れるようにするために、①目的とする登山コースを歩くために必要な体力を科学的な数値で明らかにする、②自己の体力を簡易に自己評価できるテストおよびトレーニング法を開発する、という2点を検討した。①の結果は、長野県など本州中部の6つの山岳県で、主な登山コースの「グレーディング表」の作成に用いられるなどの成果を上げた。

研究成果

• [雑誌論文] よりよい登山を実現するための「能動学習型」トレーニングの必要性 (2017)
  • 著者名/発表者名: 山本正嘉
  • 雑誌名: 登山研修 巻: 32 ページ: 11-16
  • NAID: 40021204845
• [雑誌論文] 登山における食事と給水 (2017)
  • 著者名/発表者名: 山本正嘉
  • 雑誌名: 臨床スポーツ医学 巻: 34 ページ: 270-274
• [雑誌論文] 動脈血酸素飽和度からみた高所でのトレッキング時における身体への負担度；キリマンジャロ登山，ヒマラヤトレッキング，富士登山を対象として (2016)
  • 著者名/発表者名: 安藤真由子、笹子悠歩、山本正嘉
  • 雑誌名: ウォーキング研究 巻: 20 ページ: 89-95
  • NAID: 40021147620
  • 査読あり
• [雑誌論文] 富士山山頂における夜間睡眠時の動脈血酸素飽和度；滞頂日数および急性高山病との関連に着目して (2016)
  • 著者名/発表者名: 森寿仁、笹子悠歩、山本正嘉
  • 雑誌名: 登山医学 巻: 36 ページ: 114-121
  • 査読あり
• [雑誌論文] トランスジャパンアルプスレース2014における調査研究 (2016)
  • 著者名/発表者名: 山本正嘉，森寿仁，髙山史徳，山形哲行
  • 雑誌名: 登山研修 巻: 31 ページ: 24-34
  • NAID: 40020822866
• [雑誌論文] 全国規模での高校生山岳部員の実態調査；体力科学的な観点からの検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山本正嘉，大西浩，村越真
  • 雑誌名: 登山医学 巻: 35 ページ: 134-141
  • 査読あり
• [雑誌論文] 年齢・性別との関連から見た一般登山者の脚筋力と脚パワーの特性 (2015)
  • 著者名/発表者名: 宮﨑喜美乃，安藤真由子，山本正嘉
  • 雑誌名: 登山医学 巻: 35 ページ: 120-126
  • 査読あり
• [雑誌論文] 標高4,000 m相当の低酸素環境下において意識呼吸によるSpO2の上昇率が小さい登山者の身体および呼吸機能特性 (2015)
  • 著者名/発表者名: 安藤真由子，宮﨑喜美乃，山本正嘉
  • 雑誌名: 登山医学 巻: 35 ページ: 159-165
  • 査読あり
• [雑誌論文] 山での登高能力を指標とした登山者向けの体力テストの開発 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山本正嘉，宮崎喜美乃，萩原正大
  • 雑誌名: 登山研修 巻: 30 ページ: 29-37
  • NAID: 40020427616
• [雑誌論文] 全国規模での高校山岳部の実態調査；指導者と生徒へのアンケート結果から (2015)
  • 著者名/発表者名: 大西 浩，山本正嘉、村越 真
  • 雑誌名: 登山研修 巻: 30 ページ: 18-28
  • NAID: 40020427595
• [雑誌論文] 北アルプスにおける登山中のヒヤリハットの実態 (2015)
  • 著者名/発表者名: 村越真，山本正嘉，舟戸駿，金田朋子、渡邉雄二、山本一登、星野真則
  • 雑誌名: 登山研修 巻: 30 ページ: 9-17
  • NAID: 40020427580
• [雑誌論文] Muscular adaptations to short-term low-frequency downhill walking training (2015)
  • 著者名/発表者名: Maeo, S., M. Yamamoto and H. Kanehisa
  • 雑誌名: Int. J. Sports Med. 巻: 36 ページ: 150-156
  • 査読あり
• [雑誌論文] :Effect of a prior bout of preconditioning exercise on muscle damage from downhill walking, (2014)
  • 著者名/発表者名: Maeo, S., Y. Ochi, M. Yamamoto, H. Kanehisa and K. Nosaka
  • 雑誌名: Appl. Physiol. Nutr. Metabolism 巻: 40 ページ: 274-279
  • 査読あり
• [雑誌論文] 日本で経験しうる高所および準高所での安静時，運動時，睡眠時の生理応答；常圧低酸素環境下でのシミュレーションを用いた検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 森寿仁，山本正嘉
  • 雑誌名: 登山医学 巻: 34 ページ: 99-106
  • 査読あり
• [雑誌論文] 低酸素環境に対する適性と行動適応能力を判別するための常圧低酸素室を用いた「高所テスト」の開発 (2014)
  • 著者名/発表者名: 安藤真由子，安藤隼人，宮﨑喜美乃，山本正嘉
  • 雑誌名: 登山医学 巻: 34 ページ: 107-115
  • 査読あり
• [学会発表] Effects of prior uphill or downhill walking training on downhill walking-induced muscle damage (2016)
  • 著者名/発表者名: Maeo, S., M. Mori, M. Yamamoto, H. Kanehisa
  • 学会等名: 21th Annual Congress of the European College of Sport Science
  • 発表場所: Vienna, Austria
  • 年月日: 2016-07-06
  • 国際学会
• [学会発表] 富士山山頂における夜間睡眠時の動脈血酸素飽和度；滞頂日数および年齢との関連から (2016)
  • 著者名/発表者名: 森寿仁、山本正嘉
  • 学会等名: 第36回日本登山医学会学術集会
  • 発表場所: 栃木県総合文化センター（栃木県宇都宮市）
  • 年月日: 2016-06-04
• [学会発表] 上りまたは下り坂歩行トレーニングに伴う大腿四頭筋および膝蓋腱の適応． (2015)
  • 著者名/発表者名: 前大純朗，森寿仁，山本正嘉，金久博昭
  • 学会等名: 第28回日本トレーニング科学会大会
  • 発表場所: 鹿屋体育大学（鹿児島県鹿屋市）
  • 年月日: 2015-11-14
• [学会発表] 全国規模での高校生山岳部員の実態調査 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山本正嘉，大西浩，村越真
  • 学会等名: 第35回日本登山医学会学術集会
  • 発表場所: サンポートホール高松（香川県高松市）
  • 年月日: 2015-05-23
• [学会発表] 年齢との関連から見た登山者の脚筋力と脚パワーの特性 (2015)
  • 著者名/発表者名: 宮﨑喜美乃，安藤真由子，山本正嘉
  • 学会等名: 第35回日本登山医学会学術集会
  • 発表場所: サンポートホール高松（香川県高松市）
  • 年月日: 2015-05-23
• [学会発表] 高所に対する適性および行動適応能力を評価する「高所テスト」における個人差の検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 安藤真由子，宮﨑喜美乃，山本正嘉
  • 学会等名: 第35回日本登山医学会学術集会
  • 発表場所: サンポートホール高松（香川県高松市）
  • 年月日: 2015-05-23
• [学会発表] 山岳診療の標準化を目指して；日本登山医学会高山病診療ガイドライン (2015)
  • 著者名/発表者名: 花岡正幸，増山茂，小林信光，臼杵尚志，橋本しをり，原田智紀，高山守正，大城和恵，山本正嘉，斉藤繁，堀井昌子，小林俊夫，松林公蔵：
  • 学会等名: 第35回日本登山医学会学術集会
  • 発表場所: サンポートホール高松（香川県高松市）
  • 年月日: 2015-05-23
• [学会発表] 400kmの山岳レースにおける皮下脂肪厚の変化；日本アルプス縦断レースを対象として (2014)
  • 著者名/発表者名: 髙山史徳，森寿仁，安藤真由子，山本正嘉
  • 学会等名: 第27回トレーニング科学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-11-22 – 2014-11-23
• [学会発表] 低酸素に対する適応状況を判別するための常圧低酸素室を用いた「高所テスト」の開発 (2014)
  • 著者名/発表者名: 安藤真由子，安藤隼人，宮崎喜美乃，山本正嘉
  • 学会等名: 第34回日本登山医学会学術集会
  • 発表場所: 自由学園
  • 年月日: 2014-05-31 – 2014-06-01
• [学会発表] 日本で経験しうる高所および準高所での安静時，運動時，睡眠時の生理応答；常圧低酸素環境下でのシミュレーションを用いた検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 森 寿仁，山本正嘉
  • 学会等名: 第34回日本登山医学会学術集会
  • 発表場所: 自由学園
  • 年月日: 2014-05-31 – 2014-06-01
• [図書] 登山の運動生理学とトレーニング学 (2016)
  • 著者名/発表者名: 山本正嘉
  • 総ページ数: 712
  • 出版者: 東京新聞
• [図書] 「行きたい山」と「行ける山」の体力度を数値化してマッチングさせる試み (2016)
  • 著者名/発表者名: 山本正嘉
  • 総ページ数: 288
  • 出版者: 山と渓谷社
• [図書] 山歩きと健康管理の秘訣（宮﨑喜美乃、山本正嘉：登山に必要な筋,pp.90-109、前大純朗、山本正嘉：下りで起こる筋肉痛,pp.110-133の部分を執筆） (2015)
  • 著者名/発表者名: 齋藤 繁、飯野佐保子 編
  • 総ページ数: 23
  • 出版者: 朝日印刷工業