研究課題
基盤研究(C)
食生活の矯正プログラム作成を目的として、食刺激が自発性脳活動に与える影響を調査した。被験者に見える画像を意識させない指示のもと、開眼状態で食品の視覚的提示を数分間行い、その前後の閉眼状態での自発性脳活動を脳磁図法により観察した。その結果、視覚提示の前後で、島皮質、背外側前頭皮質、前頭極の自発性脳活動に有意な変化がみられ、これらは日常の食の喜びの程度や食品刺激に対する食欲の増加と相関していた。以上より、本人が明確に意識しなくとも食の刺激による脳活動の自動的な変化は、日常の食事摂取のポジティブな情動や抗いがたい食欲の形成を自然に促し、最終的に食行動に影響を与える可能性が示唆された。
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Behav. Brain. Funct.
巻: 12 号: 1 ページ: 26-26
10.1186/s12993-016-0110-3
120006371281