研究課題/領域番号 |
26350929
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
小林 勝年 鳥取大学, 地域学部, 教授 (30326623)
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研究分担者 |
高橋 千枝 東北学院大学, 文学部, 准教授 (00412916)
田中 大介 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (20547947)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 仲間関係 / いじめ / 日ロ比較 / 学校 / 文章完成テスト / 他者理解 / 役割取得検査 / 仲間意識 / SCT / いじめ予防 / ギフテッド / 情動調整 / 関係性攻撃 / 4層モデル / Vulnerability / 正義感 / 加害者 / 集団の成長 / 感情 / ノリ / 他者視点 / 小学生 / 学力との相関 / 社会性 / 親の関わり / 発達論的アプロ-チ / 攻撃本能 / 同調圧力 / スケープゴート / 被害者特性 / 加害者特性 |
研究成果の概要 |
小学校3,4年生の子どもたちを対象に役割取得検査を実施してみた結果、国語や算数の学力と他者理解の水準とは有意な相関が認められず、高知能指数児においても柔軟な他者理解が困難な子どもはいじめの被害者・加害者になり易いことが示された。また、日本とロシアの子どもたちに友達や学校・家庭に関する文章完成テストを実施したところ、ロシアの子どもにおいては好きなことや興味のある活動が多様に分布し友達や家族への思いが圧倒的に高いのに対して、日本の子どもは学力への劣等感や競争意識が強く広範囲な人間関係への適応が迫られていることが推測され、これが久しく続く「いじめ問題」の原因として推測された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
いじめ問題に関するこれまでの研究知見を学際的にまとめ、包括的・発達的な視点から(1)他者理解についての発達的プロセスに関する診断的研究 (2)仲間関係の発達と歪みに関する日ロ比較研究を実施できたことは学術的な意義が大きい。また、国際比較研究において仲間関係が育つためには子どもたちが生活する環境の自由度が問われることを探り当てたことは今後のいじめ問題解決の切り口として社会的なヒントとなるであろう。
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