研究課題/領域番号 |
26360002
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
|
研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
澤江 史子 上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (70436666)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | トルコ / 公正と発展党 / 権威主義 / イスラム / 世俗主義 / エルドアン政権 / 大統領制 / 権威主義化 / ポスト・イスラーム主義 / クルド / 親イスラム政党 / クルド問題 / シリア内戦 / 東方問題 / 公共圏 / ポスト・イスラム主義 / ポスト世俗主義 / ポスト・世俗主義 / イスラーム政党 / 地域研究 |
研究成果の概要 |
本研究の実施期間である2014年から2018年にかけての5年間に、トルコ社会はここ数十年、経験したことのない規模と性質の大きな政治社会的事件に立て続け直面した。そうした現実の推移を反映して、本研究は、一旦、民主化に向かった政治社会が権威主義化や暴力に傾斜していくプロセスを、同政権期を超えてトルコの政治社会構造を規定してきた構造的要因の観点から分析し、国内社会と国際社会の価値規範の序列と社会階級構造の関連性について更なる解明が必要であることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トルコはムスリム多数派社会でありながら世俗主義のイデオロギーで国家と国民建設が進められ、イスラム的政治社会運動が民主的プロセスに参加しつつ政治経済的発展を遂げてきた。そのためグローバルな政治経済的パワーバランスがどのように変化していくかという点で鍵を握る重要な地域大国と目されている。そのようなトルコがイスラム的アイデンティティを強調する公正と発展党政権のもと、民主化と権威主義化の間で揺れ動いている様を、短期的な政治社会変動を押さえつつも、より長期的かつ構造的な背景に位置付けながら、非西洋世界の近代政治とグローバル化の相関を解き明かそうとした。
|