研究課題/領域番号 |
26360030
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
松田 正彦 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (60434693)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 農村生態 / ビルマ / 半乾燥気候 / 生業戦略 / 不確実性 / 地域開発 / 気候変動 / 農村生業 / 作物生産 / ミャンマー / フィールドワーク / 生業複合 / 生計多様化 / 農業システム / 農業集約化 / 非農業収入 / 生業多様化 |
研究成果の概要 |
農村生業研究の空白地帯であるミャンマーの中央乾燥平原において、恒常的に寡少で不安定な降雨条件(ノーマル・ハザード)に長い間直面してきた人びとによって育まれた生業複合システムの全体像を解明するために、研究期間を通じて、毎年、農村での臨地調査を実施した。得られた情報から、ノーマル・ハザードから作物生産や家計収入が受けるリスクを分散する機能を持つという点において類似した生業体系が存在する地理的範囲を示した。さらに、同平原における生業体系の現代的変化と歴史的な動態を明らかにし、それらの背景にある地域住民の志向性を論じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地域住民によって育まれた伝統的な生業システムが内包する自然や社会・経済の不確実性に対するリスク分散機能について、ミャンマーの乾燥地域を事例として実証的かつ具体的に示した。これは農村研究の蓄積が乏しいミャンマーにおいて、近年、活発化する同国での地域開発事業を住民にとって望ましい方向に導く一助となる。また、同国だけに限らず、グローバルな気候変動に直面したことで既存の地域生業からの適応を迫られている世界各国・社会にとっても適切な将来像を描くために有効な示唆となり得る。
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