研究課題/領域番号 |
26360035
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
|
研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
金谷 美和 国立民族学博物館, グローバル現象研究部, 外来研究員 (90423037)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 災害 / 復興 / 手工芸 / インド / ローカル文化 / 集団移転 / 文化人類学 / 国際研究者交流(インド) / カッチ地方 / 復興支援 / 地下水 / 更紗 |
研究成果の概要 |
本研究は、2001年に発生した地震被災地であるインド、グジャラート州の伝統工芸を事例に、大規模自然災害によって被災した地域社会の復興過程を明らかにしたものである。 ①染色品生産者は新村を建設して生産基盤の移転をはかった。②在来技術による染色品生産が「手工芸」という概念と領域に包含され、「手工芸」がグローバルに通用する記号となった。③「手工芸」が国内外の災害支援を引き寄せ、支援のネットワークをつくり新村建設の推進力となった。つまり、生産者が「手工芸」をコミュニティ資源として活用することで、国内外の支援をあつめ、復興を成功に導いたことを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的に大規模自然災害の発生により甚大な被害を受ける地域は増えている。我が国においても、2011年の東日本大震災後、地域社会の復興を迅速にすすめるための知識や手法の確立は喫緊の課題となっている。社会的要望に応えるかたちで、社会や文化の復興にかかわる文化人類学的研究の成果は近年蓄積されはじめている。長期にわたって被災社会を観察した本研究の成果は、災害研究の比較研究や普遍化に意義があり、日本国内外における災害復興の課題にも寄与するものである。
|