研究課題/領域番号 |
26370012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
三谷 尚澄 信州大学, 学術研究院人文科学系, 准教授 (60549377)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 実在論 / セラーズ / ブランダム / ミリカン / 表出主義 / プラグマティズム / プロセス・オントロジー / プロセスの形而上学 / 唯名論 / ウィルフリッド・セラーズ / 進化的自然主義 / ルース・ミリカン / ロバート・ブランダム / 所与 |
研究成果の概要 |
研究課題であるウィルフリッド・セラーズの哲学が有する実在論的性格について、次の諸点を明らかにした。(1)「進化的自然主義」、「社会プラグマティズム」、「所与」、「真理」、「メタ言語的唯名論」、「プラグマティックな表出主義」等のキーワードに着目しつつ、セラーズの哲学をその現代的後継者たち(ミリカン、ブランダム、プライスなど)との比較・対照のもとに描き出す論文を作成・公表した。(2)セラーズにおける「プロセス・オントロジー」の理論に注目し、その枠組みを「知覚経験」や「写像」の分析に適用することによって、セラーズにおける「実在的世界」のあり方がどのような仕方で明確にされうるかを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英米圏を中心に、セラーズの哲学に対する関心がかつてないほどに高まりつつある。加えて、「形而上学を回避する分析哲学」という一般的評価を覆し、「分析哲学の手法を用いた新しい形而上学」の樹立を目指す動向もまた、近年大きな注目を集めている。この大きな流れに合流しつつ、セラーズ哲学の全体像を「実在論の哲学」というキーワードに基づきつつ描き出し、「現代哲学の最先端にいまも生きるセラーズ」の姿を浮き彫りにした点に本研究の学術的意義は見出される。
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