研究課題/領域番号 |
26370032
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
朴 倍暎 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (70361558)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 朱子学 / 伊藤仁斎 / 心 / 大学章句 / 和辻哲郎 / 西田幾多郎 / 丁若鏞 / 人倫 / 格物致知 / 歴史哲学 / 政 / 道徳 / 性即理 / 伊藤仁齋 / 未発 / 已発 / 福沢諭吉 / 文明開化 / 丸山眞男 / 純粋経験 / 陽明学 / 体用論 / 主観的観念論 / 道 / 復初 / 理気論 / 人間共同態 / 五常 / 間柄 / 主体的行為的連関 |
研究成果の概要 |
本研究は和辻哲郎など近現代の日本の思想家たちの儒教理解の方向性を分析し、それを土台に儒教理解の再構築への可能性を打診したものである。本研究は今までの研究成果を踏まえつつ令和元年度(2019年度)において「日本近世儒学における「心」の問題」(『日本女子大学紀要人間社会学部』30号、2020.3)を発表した。「心」の問題を中心テーマに掲げたこの論文では和辻哲郎の儒教認識に関する分析、そして「心」を中心に朱子学と伊藤仁斎の儒教思想との総合比較が行われた。比較における問題提議を明確にした上でさらにこの論文は朝鮮の丁若鏞の思想との比較を行い、日本の倫理思想における儒教の特徴及び変容の再考察を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本近現代の倫理思想の中での儒学の再構築を試みた本研究において用いられた論法は朱子学と伊藤仁斎の思想など江戸の儒学との比較研究であった。日本の近世儒学研究では朱子学のもつ意義が比較的に重用されない傾向がある。その原因の一つは、孔孟の思想に忠実しようとする古学派の影響にあるだろう。そのような流れは和辻哲郎などの倫理思想においても受け継がれていると思う。しかし、朱子学抜きで近世以降の儒学を論じることにはやはり問題点を感じざるを得ない。そのような観点から、本研究においては、日本の近世儒学を語るにあたり朱子学との比較の重要性をもう一度強調した。
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