研究課題
基盤研究(C)
日本で古代から中世にかけて盛んに演奏されたものの、後に伝承が途絶えてしまった琵琶の独奏曲、すなわち琵琶の「撥合」(かきあわせ)と「手」(て)について、その全貌を明らかにするべく、現存楽譜の翻刻と五線譜化を行った。琵琶奏者、中村かほる氏の協力を得て舞台での復元試演を行い、秘曲として重視された4曲を含め、代表的な撥合と手を録音し、後の発信に備えた。調絃を確かめるための小曲である撥合には、主要音の同音反復の音型が多く、調性は日本化された音階理論に基づいている。一方、手は伝来当初の諸特徴がよく保持され、調性については撥合と同様の変容は見られない。
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法政大学国文学会編『日本文学誌要』
巻: 92 ページ: 2-18