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障がい者の創作活動の美術的評価手法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 26370121
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 美学・芸術諸学
研究機関甲南大学

研究代表者

服部 正  甲南大学, 文学部, 教授 (40712419)

研究協力者 池谷 正晴  
山下 陽一  
澤田 真一  
久米 正之  
伊達 伸明  
松塚イェンセン 哲子  
ペリー リュシエンヌ  
ロンンバルディ サラ  
ゴメズ エドワード・M.  
イェンセン ペア・キヨスコ  
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードアウトサイダー・アート / アール・ブリュット / 障がい者アート / 障害者芸術
研究成果の概要

障がいのある人の創作活動においては、芸術活動としの意義と福祉的な意義とが同時に目的とされることが多く、創作物の芸術的価値をどう評価するかは難しいところである。本研究では、アウトサイダー・アートやアール・ブリュットという文脈で高く評価されている障がいのある作者を何人か取り上げ、その作品を純粋に芸術という観点から調査研究することと、支援者への聞き取り調査を並行して行った。それによって、作品の基礎データを美術研究の手法で収集し、公開することが、福祉関係者に対しても作品の芸術的価値を理解するうえで重要であることが分かり、その具体的な実践の一例を公開することができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

障がいのある人が制作する美術作品を評価する基準として、アウトサイダー・アートやアール・ブリュットという分類があるが、これは障がいのある人の作品を通常の美術作品と切り分けて評価してしまう危険があることが、本研究における具体的な事例の調査や聞き取り調査を通じて明らかになった。それよりは、通常の美術研究で行われているのと同じように、作品の基礎的なデータの収集を行い、データベースとして公開することで、作品を通常の美術と同じ方法で扱うことができるようになる。それは福祉的観点からは重視されてこなかったことであり、この基礎的データベースの公開によって、福祉関係者にも作品の価値を可視化できた。

報告書

(6件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 2015 実施状況報告書
  • 2014 実施状況報告書
  • 研究成果

    (15件)

すべて 2018 2017 2016 2015 その他

すべて 雑誌論文 (6件) (うち謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (7件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 小幡正雄の遺作について2018

    • 著者名/発表者名
      服部正
    • 雑誌名

      国立新美術館研究紀要

      巻: 第5号 ページ: 206-219

    • NAID

      40021760545

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [雑誌論文] 障がい者アートとしての和製アール・ブリュット2018

    • 著者名/発表者名
      服部正
    • 雑誌名

      民族藝術

      巻: 34 ページ: 101-107

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 障がい者の創作行為を個人モデル化しないために2016

    • 著者名/発表者名
      服部正
    • 雑誌名

      リア

      巻: 38号 ページ: 24-29

    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「膝が痛い芸術家:アール・ブリュットは支援概念になり得るのか」2016

    • 著者名/発表者名
      服部正
    • 雑誌名

      『心の危機と臨床の知』

      巻: 17 ページ: 61-72

    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書
    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 「『アウトサイダー・アート』再考―その流通とマーケット」2016

    • 著者名/発表者名
      服部正
    • 雑誌名

      『民族藝術』

      巻: 32 ページ: 68-78

    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 障がい者の創作物はいかに評価されるか―第55回ヴェネチア・ビエンナーレの出品作をめぐる一考察2015

    • 著者名/発表者名
      服部正
    • 雑誌名

      甲南大學紀要 文学編

      巻: 165 ページ: 187-197

    • 関連する報告書
      2014 実施状況報告書
    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] 障がい者の創作に<美術>は何を期待しているのか2016

    • 著者名/発表者名
      服部正
    • 学会等名
      民族藝術学会西支部研究例会
    • 発表場所
      甲南大学(兵庫県神戸市)
    • 年月日
      2016-09-17
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [図書] 日本のアール・ブリュット2018

    • 著者名/発表者名
      アール・ブリュット・コレクション、サラ・ロンバルディ、エドワード・M・ゴメズ、服部正、藤森愛実
    • 総ページ数
      164
    • 出版者
      国書刊行会
    • ISBN
      9784336063342
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [図書] 欠片の復元力~三聖病院の余材から~展覧会と三聖病院ウクレレ化保存計画報告書(2015-2018)2018

    • 著者名/発表者名
      服部正、伊達伸明
    • 総ページ数
      20
    • 出版者
      甲南大学文学部人間科学科 服部正研究室
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [図書] アドルフ・ヴェルフリ [二萬五千頁の王国]2017

    • 著者名/発表者名
      服部正監修
    • 総ページ数
      234
    • 出版者
      国書刊行会
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [図書] A Special Touch - lige fra hjertet2016

    • 著者名/発表者名
      Tadashi Hattori et al.
    • 総ページ数
      118
    • 出版者
      Kunst Centret Silkeborg Bad
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [図書] 障がいのある人の創作活動 - 実践の現場から2016

    • 著者名/発表者名
      服部正編著
    • 総ページ数
      178
    • 出版者
      あいり出版
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [図書] 『生命の徴―滋賀県と「アール・ブリュット」』2015

    • 著者名/発表者名
      渡辺亜由美、服部正、山口真有香、斉藤圭
    • 総ページ数
      112
    • 出版者
      文化庁、滋賀県立近代美術館
    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書
  • [図書] 『Live with Drawing 2015 描き合うこと 描き続けること』2015

    • 著者名/発表者名
      五十嵐英之、島本浣、赤木和重、服部正
    • 総ページ数
      72
    • 出版者
      KA Factory
    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書
  • [備考] 服部正研究室ウェブサイト

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2014-04-04   更新日: 2020-03-30  

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