研究課題/領域番号 |
26370181
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
市川 真人 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (60708361)
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研究分担者 |
辛島 デイヴイツド 早稲田大学, 国際学術院, 准教授 (40736005)
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研究協力者 |
大橋 正司
大城 慶太
宮永 侑
山本 浩貴
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 日本現代文学 / 電子文芸 / 電子書籍 / 読書支援 / 近未来メディア / 読書 / 文芸 / 批評 / 国内情報収集 |
研究成果の概要 |
一般的に「表示手段や内容の違い」と考えられた「電子書籍とは何か」の問いを、コンテンツとユーザーの関係=体験の変化として捉えた結果、拡張現実的な技術を用いてコンテンツとユーザーの関係を再構築する試みに至った。 「本」や「文学」を受動的に享受するだけでなく、周囲の現実環境や物語の背景世界とのあいだに能動的な関係を結ばせること。「印刷技術と放送の近代が、コンテンツとユーザーの関係をいかに狭隘にしてきたか」を、電子書籍の時代を通じてあらためて確認するとともに、口述芸能や演劇等の近代以前の社会から現代のアニメーションやゲームに至るコンテンツの流れに、「文芸」をあらためて位置づけることを試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的には、「そもそも、ひとは「本(小説)」をどう読んでいるのか」という、あまりに自明である問いを、印刷資本主義的な近代の枠組みを外れて再検討することで、読者論にあらたな地平を開拓することができると考える。と同時に、社会的にも、「読書」という行動そのものの形式や手法を再提示するとともに、社会そのものや、社会と人間の関係、人間と歴史の関係などにについて、あらたな選択肢を与える契機となることが期待される。
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