研究課題/領域番号 |
26370189
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 帝塚山学院大学 |
研究代表者 |
猪股 剛 帝塚山学院大学, 人間科学部, 准教授 (90361386)
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研究分担者 |
宮坂 敬造 慶應義塾大学, 文学部(三田), 名誉教授 (40135645)
川嵜 克哲 学習院大学, 文学部, 教授 (40243000)
田中 康裕 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (40338596)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 現実性 / 変容体験 / かすかな移行 / 心理療法的変容 / 演劇的現実 / 舞台芸術 / 演劇的変容 / 質的体験 / 現実の多様性 / メディアと意識 / マルティプルな意識 / 現実の多相性 / 現実性の変容 / 夢と現実 / 日常性と異常性 |
研究成果の概要 |
本研究が明らかにしたものは、その変容体験そのものは「かすかな移行」であり、存在の根本的な変容や思考の根本的な発展などではないということである。カタルシス体験のような一瞬の高揚は現実を大きく変更したように体験されるが、一方でその内実は発散的な作用にとどまる。しかし、ここで明らかになった変容体験は、高揚は伴わず、何かが大きく変わったとの自意識も生み出さない。それでいてその体験を経ることによって、客観的にはその体験者の生活が変わり、症状は消えはしないものの、もはや苦しい異物ではなく、その者自身の個性のようになる。そのような「かすかな移行」体験が、変容体験の本質であることが本研究から明らかになった。
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