研究課題/領域番号 |
26370199
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
横溝 博 東北大学, 文学研究科, 准教授 (30303449)
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研究協力者 |
久保 堅一
高橋 早苗
有馬 義貴
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 源氏物語 / 古注釈 / 石出常軒 / 窺原抄 / 源氏学 / 注釈 / 近世 |
研究成果の概要 |
近世の牢屋奉行・石出常軒による『源氏物語』の注釈書が『窺原抄』で、東北大学に完本62冊、内閣文庫に零本13冊が存する。『窺原抄』は『湖月抄』と同時期に出来た大部の『源氏物語』注釈書であり、『岷江入楚』など名だたる注釈書から諸注が集められている上、石出常軒の今案が「私曰~」として豊富につけられるなど、重要な書物である。しかし、本書は稀覯本ということもあって、翻刻はおろか基礎的研究すら十分になされていない現状である。そこで本研究では、東北大本の全翻刻を大目標とし、期間内に桐壺巻から藤裏葉巻までの33巻を翻字した。加えて、石出常軒の源氏学がいかなるものであるのか、全容を明らかにしつつある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『窺原抄』は『湖月抄』と同時期に書かれた大部の『源氏物語』注釈書でありながら、斯界から忘れ去られつつある。近年、江戸期の古典学や注釈のあり方に大きな関心が集まっている中、牢屋奉行であった石出常軒の源氏学を明らかにすることは、儒者や国学者一辺倒の『源氏物語』注釈の研究に、一石を投じることになる上で重要な意義を持つ。本研究は、東北大本を底本に内閣文庫本を校合することで、学術的に信頼するに足る翻刻テキストを提供するものである。『湖月抄』が版行される一方で書かれた『窺原抄』の意義を解明することで、近世源氏学の世界はあらたに描き直されることになるに違いない。
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