研究課題/領域番号 |
26370201
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
土佐 朋子 東京医科歯科大学, 教養部, 准教授 (00390427)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 『懐風藻』 / 写本・版本 / 本文系統 / 『懐風藻箋註』 / 懐風藻校本 / 上代漢詩文 / 『懐風藻』校本 / 鈴木真年(今井舎人) / 考証学 / 明倫館・養老館 / 紀古麻呂 / 懐風藻 / 校本 / 狩谷えき斎 / 懐風藻箋註 / 藤原宇合 / 本朝編年録 / 本朝通鑑 / 林羅山・鵞峰 / 今井舎人 |
研究成果の概要 |
『懐風藻』の伝本に関する調査を行い、江戸期の詞華集および史書に引用された『懐風藻』本文、版本の書入内容、江戸末期成立の『懐風藻箋註』も含めて総合的に考察してきた。その結果、一つの祖本から、書写の過程で複数の異なる系統が生み出される過程と、それらが屋代弘賢校本を介して群書類従懐風藻で合流し、新しい特異な複合本文が編集される過程とを明らかにした。また、本文研究で得られた知見に基づき、「懐風藻校本」を作成し、連載した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで『懐風藻』本文については、昭和32年に大野保氏が作成した校本を参照するしかなかった。本研究によって、それ以降に発見された本文、および本研究期間内に新たに発見した本文も加え、さらに江戸期の史書および詞華集に引用された『懐風藻』本文、版本書入の本文情報をも掲載した「懐風藻校本」を公開した。そのことにより、精度の高い本文考証と、信頼性の高い本文に基づく作品研究とが可能になるという学術的意義がある。そして、それは日本文学・文化の形成過程の一端を明らかにすることにつながるという社会的意義がある。
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