研究課題/領域番号 |
26370202
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
磯部 祐子 富山大学, 人文学部, 教授 (00161696)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 漢文笑話 / 訳準笑話 / 善謔随訳続編 / 笑堂福聚 / 日中比較文学 / 訳読 / 江戸時代 / 小咄 / 笑話 / れい洲餘珠 / 漢文 / 笑門 / 善謔随訳 |
研究成果の概要 |
漢文体笑話作品集のうち、『笑門』、『胡盧百転』、『笑堂福聚』、『善謔随譯続編』、『訳準笑話』および筆記小説『れい洲餘珠』の訳読を行い、個々の笑話を先行小咄・中国由来の典故・使用語彙の側面から考察した。 その成果として、主に3冊の書籍と7本の論文がある。そのうち、『江戸的笑―日本漢文笑話研究―』は、『訳準開口新語』『善謔随譯』『へん譚』の作品分析から日本漢文笑話の特徴を解明したものである。一方、『富山文学の黎明 』(上下巻)は、江戸後期の筆記小説から笑話の存在を指摘し訳読したものである。また、『訳準笑話』については、「從中國笑話到日本小咄」(論文)において、明代『笑府』との相違を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一連の江戸時代の漢文笑話の訳読と作品の分析により、江戸文学研究における基礎的資料の提示がかなった。また、江戸後期の漢文笑話が、江戸前期漢文笑話の特徴であった小咄の翻案や中国『笑府』の模倣の枠を超えて、風刺性・物語性が増加していったことを実証した。加えて、漢文小説集の中には、笑話的色彩をとどめるものもあることを明らかにした。同時に、漢文笑話が当時の漢文教育、或いは知識人の娯楽において、大きな役割を担っていたことも明らかにした。
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