研究課題/領域番号 |
26370320
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
加瀬 保子 琉球大学, 国際地域創造学部, 准教授 (70724722)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | トラウマ理論の改訂 / 脳科学と人文系トラウマ研究のブリッジ / マイノリティによる歴史的トラウマ描写分析 / 学会発表 / 論文出版 / 論文執筆 / 知識習得 / 資料収集 / 資料分析 / 講演 / 情報収集 / 文献収集 |
研究成果の概要 |
本研究においては、アジア系アメリカ人作家による戦争表象をトラウマ理論を用いて分析することを試みた。特に、太平洋戦争とベトナム戦争に焦点を当て分析を行ったが、その上でトラウマ理論を単に用いるのではなく、政治的、歴史的背景も考慮に入れながら、改訂しつつ用いるようにした。最近出版されたトラウマ関連の資料を読み進めるうちに、1990年代前半に作られたトラウマ理論に対して当研究と同様に改訂の必要性を説く批評家が多く出て来ていることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、単に既存のトラウマ理論をアジア系アメリカ文学に当てはめるのではなく、トラウマ理論の作られた政治的、歴史的背景を考慮に入れ、また、ディスアビリティスタディや脳科学などの分野の知識を取り入れつつ、アジア系アメリカ文学と対話させ分析を試みたところにある。アジア系アメリカ人作家は、そのトランスナショナルな視点から、国家的な戦争記憶とは違った歴史的トラウマの描き方を行っている。本研究では特にベトナム戦争と太平洋戦争という政治的議論が未だ尽きない歴史的トラウマについて描いた作品に注目した点に社会的意義がある。
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