研究課題/領域番号 |
26370347
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 東北大学 (2018) 関西学院大学 (2014-2017) |
研究代表者 |
大貫 隆史 東北大学, 文学研究科, 准教授 (40404800)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ナショナリズム論 / ウェールズ / レイモンド・ウィリアムズ / カルチュラル・スタディーズ / 批評理論 / ナショナリズム / 知りうる共同体 / 既知の共同体 / 場所 / 感情構造 / イギリス文化 / 英米文学 |
研究成果の概要 |
1980年代英国文化を考えるとき、じつはナショナリズム論が活発に交わされた時期である、という観点は見落とすことができない。よく指摘されるように、1983年には、ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』、アーネスト・ゲルナー『ネイションとナショナリズム』、そしてレイモンド・ウィリアムズ「諸ネイションの文化」が公表されている。本研究では、これらのナショナリズムの理論的な正確さを問うというよりも、これらのナショナリズム論の書き手たちのポジショニングの問題や想定される読み手の問題なども視野に入れながら、これらナショナリズム論それ自体を1980年代文化の一面として記述することを試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1980年代英国文化は、アイデンティティの政治という枠組で論じられることが多く、そこでは「ネイション」「コミュニティ」は、歴史性を欠いた抽象的枠組みとして見なされやすい。本研究課題は、「ネイション」「コミュニティ」をプロセスの渦中にある可変的なものと見なす。この方法的独自性によって、これらのキーワードの複層性が明らかになる。これは文学・文化研究全般を、社会科学的な用語法のもたらす制約から解き放つものであり、研究の地平拡大に寄与しうる。
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