研究課題/領域番号 |
26370358
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 名古屋大学 (2017-2018) 和歌山大学 (2014-2016) |
研究代表者 |
小栗栖 等 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (60283941)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 武勲詩 / 電子校訂 / 写本 / 電子テキスト / 電子ツール / シャルルマーニュ / 中世 / ロンスヴォー / 『ロランの歌』 / 校訂本 / テキスト電算処理 / 古フランス語 / 中期フランス語 / テキスト校訂 / パリ写本 / リヨン写本 / ケンブリッジ写本 / 文献学 / 電子校訂法 / 『ロマンス語文献学誌』 / シャトールー写本 / テクスト校訂 |
研究成果の概要 |
2019年3月末日に、『ロランの歌』のパリ写本、リヨン写本、ケンブリッジ写本の校訂作業を終了した。とはいえ、当初の予定通り、すべての写本の校訂本を公開するには至っていない。目下、校正作業を進めており、順次、WEB上にPDF書籍として順次公開する予定である。 他方で、上記3写本とオックスフォード本のテクストを組み込んだソフトウェア Joyeuseを始め、電子校訂にまつわる電子辞書やソフトウェアはすでにWEB上公に開済みである。それらのうちには、海外の研究者からも高い評価を受けているものもある。また、校訂作業に際して、明らかになった様々な事実を海外雑誌への投稿論文として現在とりまとめ中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『ロランの歌』には複数の刊行本が存在するが、全写本を均一な基準で校訂した刊行本は存在しない。本研究により、主な7つの写本のうち、4写本が、一人の研究者により、厳密に統一された基準をもって、校訂されたことになる。しかも、PDFと電子テキストの形で無料提供されるため、今後の作品研究において大きな影響力を持つことになるだろう。 また、校訂作業の過程で作成された電子辞書やソフトウエアの多くを、WEB上に無料公開したが、その一部は、フランスの研究機関、教育機関においても、利用や紹介がなされている。また、研究期間中に海外の権威ある雑誌に論文と書評の各一本が掲載されたことも本研究の学術的意味を示している。
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