研究課題/領域番号 |
26370369
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
安原 伸一朗 日本大学, 商学部, 准教授 (80447325)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 文学論 / ショア― / 証言 / ヴェルディヴ事件 / 証言作品 / ショアー / 現代フランス文学 / インファンス / フランス文学 / 第二次世界大戦 |
研究成果の概要 |
本研究ではまず、ナチス占領下のパリで起こった「ヴェルディヴ事件」をめぐって、その最大の被害者たる子供たちの証言作品がとりわけ日常生活の細部を描いている点を分析することによって、この事件の悲劇的性質を明らかにした。次に、生き残った子供の証言作品を成す言葉が当初から死の恐怖に裏打ちされていること、そして、そうした言葉に接近するには、ピエール・パシェの示すような、言葉の概念を拡大する特異な聴取の方法が求められることを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで疑わしいものとしてさほど顧慮されてこなかった子供の証言作品に焦点を当てることで、第二次大戦期フランスにおけるユダヤ人迫害の実像、とりわけ細々とした日常生活の断絶というその悲劇的側面が明らかになった一方で、そうした証言作品が、出自を偽ることによって生き延びた子供自身のアイデンティティの崩壊と再構築に基づいて織り成されていることから、言葉そのものの再考を促す性質を有することも明らかになった。こうして、子供の証言作品は、信用ならないどころか、戦後文学の少なくとも一部を考察する際の貴重な手がかりとなることが示された。
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