研究課題/領域番号 |
26370398
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
井戸田 総一郎 明治大学, 文学部, 専任教授 (40095576)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ニーチェ / 文献学 / テキスト生成 / 牧歌 / 文体 / 韻文 / 自由精神 / メッシーナ / ニーチェ註解プロジェクト / ニーチェ研究所 / 模倣 / 継承 / テオクリトス / パロディア / 哲学と詩 / 草稿資料 / 詩学 / ヨーロッパ |
研究成果の概要 |
ニーチェの詩『ゲーテに寄す』に関して、手稿資料に戻ってその生成の過程を、文献学的精緻さを持って分析した。この論文はメッツラー社刊行の論文集『ニーチェと詩』に収録され、書評において高い評価を得ている。詩集『メッシーナの牧歌』の新しい読解について、ニーチェの読んだテオクリトスのテキストなどを参照としながら講演し、この論稿はグロイター社から刊行される。また、グロイター社の『ニーチェ読解』シリーズの学術顧問に選ばれ、ニーチェ研究の国際化に大きく貢献することができている。 本研究は現代ヨーロッパにおけるニーチェ研究の深化に関わりながら、日本のニーチェ研究の国際発信力を強める基盤整備に貢献している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在ヨーロッパのニーチェ研究をリードしているのはフライブルク大学に展開しているニーチェ註解プロジェクトであるが、本研究は同プロジェクトと緊密な関係を構築した。このプロジェクトは2020年にニーチェ研究センターに格上げされる。その際に、「日本におけるニーチェ作用史」Nietzsche in Japanの研究企画を、井戸田を中心に組織化することが予定されている。ニーチェの作用は日本の近代における文学・思想・哲学の広範な領域に及び、この企画はニーチェを介した日本近代の精神史の国際発信を目指す。本研究は、このような国際的意義のあるプロジェクトをドイツに展開する可能性を切り開いた。
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