研究課題/領域番号 |
26370474
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
村岡 英裕 千葉大学, 国際教養学部, 教授 (30271034)
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研究協力者 |
高 民定 千葉大学
ファン サウクエン 神田外語大学
倉田 尚美 モナシュ大学
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 移動する人々 / 自己評価 / 言語バイオグラフィー / 言語レパートリー / ネットワーク / 接触場面に向かう言語管理 / 言語使用 / 社会的位置付け / 移民 / 接触場面 / 言語管理 / アイデンティティ / 評価 / 言語管理の軌道 / 投資 / 質問紙 / 外国人集住地域 |
研究成果の概要 |
本研究では、接触場面研究、多様性の社会言語学に準拠し、言語能力の自己評価と社会的位置づけに焦点を当てて、移民個人の言語レパートリーの多様さがどのような接触経験の下での言語管理の蓄積によって生じるのかを明らかにすることを目的とした。その結果、(1)移民は直面した言語問題に沿って接触場面に向かう管理が行われ、原則やストラテジーが構築されていることが示唆された。 (2)3言語使用者(英語、日本語、母語)か2言語使用者(日本語、母語)かによって、言語レパートリーの変容に影響を与える言語管理が異なっていることがわかった。また移民コミュニティへの参加の有無によっても、異なることも示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、移動する人々(移民)の語りから彼らの言語問題を考察した。その結果、少なくとも3つの言語問題の所在が明らかになった。(1)言語問題は彼らのネットワークの違いによって異なっている。(2)豪州調査と比較して日本調査では外国にルーツをもつ人々が使用する言語バリエーションが承認されない場合には,非母語話者としての位置づけを強いられる。(3)アイデンティティの葛藤によって、自分の外来性を潜在化させたり自分の言語や文化の規範を保つことを優先するストラテジーが見られた。本研究ではこうした事例研究によって多様な移民の言語問題に対応しうる、ボトムアップ・アプローチの言語政策が可能になることを提唱した。
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