研究課題/領域番号 |
26370544
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
福沢 将樹 愛知県立大学, 日本文化学部, 教授 (30336664)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2015年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2014年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 文法 / 語構成 / アスペクト / 接尾語 / 接語 / 助動詞 / 品詞 / 物語論 / 動作継続 / 進行 / 中世語 / 抄物 / 期間継続 / 動詞 / 名詞 / 活用の種類 / 句の包摂 / 文法化 / 複合語 / 文末名詞 / 朝鮮語史 / 日本語史 / 文法史 |
研究成果の概要 |
「到着する寸前」や「結婚寸前」といった「-寸前」という表現を例として、ある種の複合語または句について研究した。これは一種のアスペクト(時間的)表現である。これは、「用言」と異なり、一見、活用しない「体言」のようである。日本語のアスペクト表現は、「-ている」のように、従来活用語(特に動詞型)だと思われてきた。しかし、活用しない体言型のアスペクト表現も、現代日本語には多数存在する。これら活用しないアスペクト形式は、実は、助詞や助動詞を下接することによって、まるで動詞のように活用することができる。そういうわけで、動詞と名詞の区別について再考する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来「アスペクト」と呼ばれてきた表現形式は、「-ている」「-てある」など用言型(特に動詞型)の形式に局限されてきたが、「-中(ちゅう)」「-寸前」など体言型のものを視野に入れることにより、アスペクト表現同士の使い分け、その歴史的変化、或いは活用の体系、「1単語とは何ぞや?」など様々なテーマにおいて見直しを迫るものとなり、新たな研究テーマの広がりを提供することができる。またその応用として、アスペクト表現の働きから物語の叙述を分析したり、言語哲学、言語心理学などへの発展も期待できる。
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