研究成果の概要 |
Beglar, Hunt, & Kite (2012) は日本の大学の英語授業に多読を導入し、読む量が多いクラスほど読む速度が増加したことを示し、「読めば読むほど読みの速度が上がる」と結論づけた。しかしながら、開始時の読む速度が高いクラスほど読む量が多く、読む速度の増加も大きかったため、「速く読める人ほど多く読め、その結果、読みの速度もさらに増加する」とも解釈できる。本研究は、学習者を習熟度グループに分け、各グループの多読期間中の読む量と読む速度の伸びを比較することにより、多読開始時の習熟度が、多読期間中の読む量と、それによりもたらされる読む速度の伸びにどのように関係しているかを調査した。
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