研究課題/領域番号 |
26370779
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
|
研究機関 | 神戸女子大学 |
研究代表者 |
山内 晋次 神戸女子大学, 文学部, 教授 (20403024)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 火薬原料 / 硫黄 / 日宋貿易 / 日元貿易 / 日明貿易 / 高麗 / 朝鮮 / 琉球 / 日明関係 / 日朝関係 / 日琉関係 / 琉明関係 / 琉朝関係 / 硫黄鳥島 / 日朝貿易 / 琉明貿易 / 博多 / 対馬 / 硝石 / 黒色火薬 / 明 / 火薬 |
研究成果の概要 |
当初の研究計画では、火薬原料としての硝石と硫黄の両方について、10~17世紀頃の時期を対象として、日本に軸足を置きつつユーラシア規模での流通状況を解明する予定であった。ところが、検出できた硝石関連の史料が予想以上に少ないため、途中で研究計画を見直し、比較的多くの史料が残存している硫黄の流通状況に絞って研究をおこなった。 この結果、従来ほとんど解明されていなかった、10~16世紀頃におけるユーラシア規模での硫黄流通構造の歴史的変遷や、その流通を担った権力者・商人たちの姿などを、東アジア海域を主軸としてある程度解明することができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題研究の学術的意義は、これまでその形態・性能・伝播などに関して膨大な業績が蓄積されている火器研究のいっぽうで、ほとんど研究の光が当てられてこなかった火薬原料の流通史の一端をユーラシア規模で解明したことにある。 社会的な意義としてはたとえば、本課題研究で明らかにされた、日本列島産の硫黄が軍需物資としてアジア史・ユーラシア史のなかで重要な役割を演じていたという事実は、現在の日本の歴史教育において大きな課題となっている「日本史」と「世界史」の接続によるグローバルな歴史像の探究というような問題に対しても、有用な素材となりうるであろう。
|