研究課題
基盤研究(C)
本研究は、沖縄と台湾において「旧慣」調査を行った田代安定が遺した一次史料に基づいて、両地域の「旧慣」調査の類似点と相違点を考察して特質を明らかにし、「旧慣」調査がいかに沖縄と台湾の統治政策の形成に繋がっていたのかを解明することを目的としている。本研究では、台湾大学所蔵「田代文庫」所収「沖縄関係資料」の全文翻刻を進展させ、特に、国内外に分散所蔵される八重山開拓「植民」論に関する田代の建議案を比較して各種建議書の最終版を確定した。本研究の意義は、沖縄と台湾の田代の「旧慣」調査を比較研究することによって、沖縄の「旧慣」調査が日本の植民地統治政策の形成の原型となったという仮説的結論を得たことにある。
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『第九屆臺灣總督府档案學術研討會論文集』
巻: 9巻 ページ: 305-330
『第八屆台日原住民族研究論壇・太魯閣族抗日戦争史學術研討會論文集』
巻: 1
『史學雑誌 2014年の歴史学界 -回顧と展望-』
巻: 124編5号 ページ: 181-186
『「近代東亞的教育與社會」國際學術研討會論文集』
史學雑誌
巻: 5号 ページ: 181-186
第七屆台日原住民研究論壇論文集