研究課題/領域番号 |
26370813
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 中央大学 (2017-2018) 山梨県立博物館 (2014-2016) |
研究代表者 |
西川 広平 中央大学, 文学部, 准教授 (60574150)
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研究協力者 |
畑 大介
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 災害史 / 噴火災害 / 宝永噴火 / 富士山 / 天明噴火 / 浅間山 / 信仰 / 中近世 / 噴火 / 雪崩 |
研究成果の概要 |
1707年に発生した富士山宝永噴火の災害記録は、単に災害の状況が記載されただけではなく、富士山信仰に及ぼす影響への配慮や、山梨・静岡両地域をまたいで活動した人々による情報の伝達を反映して、意図的に作成・継承された。 また、東日本を代表する火山である浅間山の災害記録にも、富士山の噴火や信仰の歴史が反映され、情報の共有化が図られた。 この結果、災害記録を史料として研究する場合、その記録が作成された状況を具体的に考察しなければ、災害や復興の解明に重大な影響が生じることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果、これまで地域ごとに個別にまとめられていた宝永噴火の災害記録が一括して把握されるとともに、災害記録の作成や継承が、地域の人々の生活や生業に及ぼした影響が明らかとなった。 2011年3月11日に発生した東日本大震災を始めとする近年の大規模災害に際しては、被災地における文化財のレスキューや災害情報の記録化を行う事業が、現在も継続的に実施されている。 本研究の成果は、現代社会で課題となっている災害の記憶を継承するあり方を、歴史から学ぶ機会に有効な情報として活用が期待される。
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