研究課題
基盤研究(C)
9世紀から1③世紀までの東地中海地域のキリスト教徒マイノリティのネットワークと社会的地位に関して文献研究とそれを補う意味での現地調査を行った。それによる成果は、(1)境界領域(アナトリア東部から北イラク)におけるキリスト教徒は、教会や修道院を拠点とした独自のネットワークを構築し、それを介してイスラーム社会中央部の政治・社会・文化的動向に敏感に反応しただけでなく、自己主張もしていた。(2)ファーティマ朝時代のエジプトのアルメニア人は独自のネットワークを構築し、エジプト社会全体に影響を及ぼしていた。(3)イェルサレム王国内のフランク人・現地キリスト教徒双方に独自のネットワークが見いだされた。
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北海道大学文学研究科紀要
巻: 147 ページ: 1-38
10.14943/bgsl.147.l1
120005679518