研究課題/領域番号 |
26370840
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
森山 央朗 同志社大学, 神学部, 教授 (60707165)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ハディース / ハディースの徒 / スンナ派 / ウラマー / 社会史 / 西アジア / ムスリム社会 |
研究成果の概要 |
イスラームの多数宗派であるスンナ派は、社会がハディース(預言者ムハンマドの言行に関する伝承)を典拠とする預言者のスンナ(慣行)に立脚すると主張し、11世紀頃の西アジアで確立された。本研究は、スンナ派の形成と浸透の過程を明らかにすることに向けて、10~13世紀の西アジアにおいて「ハディースの徒」と自称したウラマー(イスラーム宗教知識人)に焦点を当て、彼らが、どのようにハディースを用いて、社会の様々な事柄をスンナに根拠づけたのか、その知的実践を社会史的に解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スンナ派とシーア派というイスラームの二大宗派は、預言者ムハンマドの死(632年)から11世紀頃にかけての長い歴史的変容の中で徐々に形成された。スンナの典拠としてのハディースの重要性を強調した「ハディースの徒」が、ハディースをめぐって行っていた知的実践を社会史的視点から分析した本研究は、スンナ派形成の歴史を解明することに寄与するという学術的意義を持つ。また、宗派の歴史性に注目したことで、「宗派対立」の解決に向けた適切な対応を考えるための学術的基盤を提供するという社会的意義も持つ。
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