研究課題/領域番号 |
26370847
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
村田 勝幸 北海道大学, 文学研究科, 教授 (70322774)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 黒人史 / 都市史 / 人種 / アメリカ史 / ニューヨーク / コミュニティ / 南北アメリカ / 西インド諸島 / 移民 |
研究成果の概要 |
本研究では、ニューヨークのなかでも代表的な「黒人コミュニティ」である中央ブルックリンと北部マンハッタン(ハーレムとワシントンハイツ)に注目し、質的変化と空間的変化というふたつの側面に関して歴史学的な分析を行った。前者は主に「誰が中心的な住民であるか」に関わり、後者はコミュニティの空間的境界の移動に関わる。1960年代後半以降、西インド諸島からの黒人移民の増加を受けて多様性が急速に増した中央ブルックリンが前者を、1960年代以降、コロンビア大学によるハーレムへのキャンパス拡大をめぐって黒人学生や住民が展開したコミュニティの境界線をめぐる攻防が後者をそれぞれ集中的に顕在化した歴史事例である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多文化共生が今日さまざまな場で叫ばれるなか、多人種多エスニックな社会として知られるアメリカ都市の歴史的経験は非常に示唆的である。従来、ともすれば一枚岩な存在と捉えられてきたアメリカの黒人住民は、とりわけニューヨークにおいては多様性に富んだコミュニティを形成してきた。そうした黒人コミュニティの質的・空間的変動に注目した本研究は、多様性や変化をポジティブなものとして捉えることを可能にするとともに、社会的な紐帯や連帯を考えるにあたって有意義な視座となるだろう。
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