研究課題/領域番号 |
26370850
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
橋場 弦 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (10212135)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2014年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 和解 / 調停 / ギリシア / ポリス / 内乱 / 他者性 / 古代 / 都市 / 民主政 / アテナイ / 紛争解決 / 社会統合 / ソロン |
研究成果の概要 |
前403年におけるアテナイの寡頭・民主両派の政治的和解は、アテナイ市民のみによって達成されたのではなく、第3者としてのスパルタの仲介によってはじめて実現したものである。スパルタ王パウサニアスと10人の「仲裁委員」の和解における役割は、従来あまり評価されなかった。しかし派閥の二項対立による膠着状態を打開するため、「他者」を呼び寄せて調停にあたらせる手法は、ギリシア世界の国際政治において、むしろ伝統的なものである。このように本研究では、スタシスがギリシア都市国家の宿痾であるのと同じ程度に、「他者性」によって和解と調停を図る手法もまた、ギリシア人の伝統的解決法であったことを明らかにした。
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