研究課題/領域番号 |
26370935
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
影山 穂波 椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (00302993)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ジェンダー / 居住空間 / 国際移動 / 新一世 / ハワイ / 戦争花嫁 / 権力 / 桜 / ネットワーク |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、ハワイにおける戦後移住の日本人の「居住空間」を国際移動とジェンダーの視点から明らかにすることである。戦後最初にハワイに移住したのはGHQの軍人・軍属と結婚した「戦争花嫁」であった。当時の雑誌記事などには、多様なまなざしが表出されているが、ライフヒストリー調査からは、多くの困難に直面しながらも前向きに生活を営んできた姿が明らかとなった。 ハワイで展開される日本人女性を中心としたネットワーク活動の中には、日系人・新一世日本人の心のよりどころとして日本の桜を位置づけ、植樹を推進する活動も展開されていた。調査からは活動を通して居住空間を認識し、その形成にかかわっていることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義はハワイに戦後移住した「新一世」の「居住空間」をジェンダー視点から可視化することにある。「戦争花嫁」や国際結婚など,第二次世界大戦後に移住した日本人を研究対象とすることは,多様なスケールにおけるジェンダー化の様態を可視化する可能性を持っている。 また「居住空間」の概念でジェンダーの視点からネットワーク調査,ライフヒストリー調査を用いて都市空間を検討することにも意義がある。「居住空間」概念を持ち込むことで,生産空間と再生産空間に機能分化されていた都市空間を,両者が接合されたものとして再定義していくことができ,都市空間とジェンダーの関係を明示していくことができる。
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