研究課題
基盤研究(C)
本研究では、民政移管後のナイジェリアを事例とし、アフリカにおける民主主義の実践について、政治人類学の視点から考察した。特に、民族・宗教・地域対立を乗り越え政治参加の平等性を保証する方策として、同国において重要視されている「輪番制」と「均等配分制」という2つの政治慣習について、フィールドワークに基づく分析を行った。連邦政治から地方政治に至るまで、2つの政治慣習の実際の運用を調査するとともに、それら運用に対する人々の解釈・言説を収集した。それによって、国民の融和を目的とした政治慣習の可能性と問題点を分析し、「輪番制」と「均等配分制」が政治的競合における秩序産出に果たす役割について論じた。
すべて 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (3件)
早稲田大学文学学術院文化人類学年報
巻: 11 ページ: 21-27