研究課題/領域番号 |
26370949
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石井 美保 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (40432059)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 開発 / 環境運動 / 宗教実践 / インド / カルナータカ州 / 神霊祭祀 / 自然 / 宗教 / 環境問題 / 近代化 / 近代 / 野生 / 環世界 / 反開発運動 / マンガロール / 社会運動 / 環境 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、インド・カルナータカ州マンガルール郡における大規模な開発事業の進展とその影響について、ブータ祭祀と呼ばれる神霊祭祀に焦点を当てて検討し、開発と環境、宗教実践の関係を明らかにすることである。本研究では、開発事業に伴う環境破壊と住民の強制的移住、反開発運動の展開、工場内での宗教祭祀の復興について、土地や自然と密接に結びついたブータ祭祀を基軸として検討してきた。この研究を通して、反開発運動における宗教実践の重要な役割が明らかになった。また、工業プラントでの調査を通して、自然と人間の関係を回復する試みのひとつとして、プラント内部で神霊祭祀が新たに創造されていることが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本プロジェクトの調査を通して、南インドにおいて自然と人々の関係性を媒介する神霊祭祀の重要性が明らかになった。また、大規模開発の進展という状況にあって、神霊祭祀が単に衰退するのではなく、新たな形で復活を遂げているという状況が明らかになった。この研究成果は平成28年度に『環世界の人類学--南インドにおける野生・近代・神霊祭祀』として京都大学学術出版会から刊行された。また英語版の著書の執筆も完成しており、現在出版社によるレビュー中である。
|