研究課題/領域番号 |
26380006
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 慶應義塾大学 (2015-2018) 名古屋大学 (2014) |
研究代表者 |
大屋 雄裕 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (00292813)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 立法学 / 功利主義 / 自律的個人 / アーキテクチャ / 権力 / 個人 / 人工知能 / 責任 / パーソン論 / プライバシー / 近代的個人 / 自由 |
研究成果の概要 |
社会的統制手段の典型の一つである法について、他の統制手段との比較問題に重点を置いた研究を行なった。また、監視・記録技術とプライバシーへの懸念について、前者に関する技術的調査を進めるとともに、特にプライバシー概念の再検討・整理を通じた理論的再検討を試みた。自律的な個人を基礎とする法に対抗する統治原理の有力な候補である功利主義については、その性質と発展の系譜を整理する作業を行ない、比較の基礎を構築することを試みた。一方、法については民主的な立法過程の性格とその直面している問題について検討し、立法学研究の一環としての成果を公表している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特に情報化社会において発達しつつある監視技術の問題に注目し、行為前に可能性自体を消去する権力の存在を指摘したこと、それ自体は各個人の幸福を意図して導入されたものだが、個人の自己決定と自律性という近代社会の基礎を損なう側面があることを指摘した点が極めて重要である。 また、立法プロセスに関する民主的統制の中心的理念と考えられる立憲主義について検討を進めた点は、この問題が社会的注目を集めている点からも重要である。我が国における法解釈と法システム利用の特徴について解説する英語論文を公刊したことは、国際的な知的貢献としても価値のあるものと言うことができる。
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