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情況証拠による刑事事実認定の理論的・実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 26380093
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 刑事法学
研究機関九州大学

研究代表者

豊崎 七絵  九州大学, 法学研究院, 教授 (50282091)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード情況証拠 / 事実認定 / 間接証拠 / 間接事実 / 総合評価 / 刑事訴訟法
研究成果の概要

本研究は、間接事実のレベルの明確化、また間接事実の立証や総合評価について、その法的意義と実践方法を明らかにした。
間接事実のレベルは、当該間接事実と主要事実との間の媒介項を発見することによって明確にされる。間接事実は総合評価によって証明される場合もあるが、その総合評価は主要事実を認定するための最終的な総合評価とは異なる、当該間接事実を認定するための総合評価として構成される。言い換えると、最終的な総合評価は、主要事実を直接推認させる第一次間接事実によって構成される。第一次間接事実は、最終的な総合評価によって証明されるのではなく、第二次間接事実の総合評価によって証明される。

研究成果の学術的意義や社会的意義

情況証拠による犯罪事実の認定において、各情況証拠(間接事実)が、犯罪事実に対し、どの程度の推認力を持っているかという評価が問題になるところ、誤って犯罪事実が認定されないようにするには、直感的印象による評価ではなく、分析的・客観的な評価が求められる。
本研究においては、この分析的・客観的な評価の一助となる手法、すなわち当該情況証拠から犯罪事実への推認を媒介する「事実(媒介項)」について、①その存在の有無を確認した上で、②その推認(証明)の可否を検討するとの手法を提唱した。この手法は、複数の情況証拠による総合評価においても、各情況証拠の位置付けを明確にしうる点で、分析的・客観的評価に資する。

報告書

(6件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 2015 実施状況報告書
  • 2014 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2018 2017 2016 2015

すべて 雑誌論文 (4件) (うち謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 最判平22・4・27の読解とその活用可能性2018

    • 著者名/発表者名
      豊崎七絵
    • 雑誌名

      季刊刑事弁護

      巻: 95号 ページ: 93-97

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [雑誌論文] 今市事件控訴審判決における事実認定上の問題点―情況証拠による事実認定論(5)―2018

    • 著者名/発表者名
      豊崎七絵
    • 雑誌名

      法政研究

      巻: 85巻3=4号 ページ: 245-283

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [雑誌論文] 特定秘密保護法の刑事手続上の問題点2017

    • 著者名/発表者名
      豊崎七絵
    • 雑誌名

      刑法雑誌

      巻: 56 ページ: 111-133

    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 証拠の明白性が認められないとして再審請求を棄却した事例2015

    • 著者名/発表者名
      豊崎七絵
    • 雑誌名

      新・判例解説Watch

      巻: 17 ページ: 221-224

    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書
  • [学会発表] 特定秘密保護法の刑事手続上の問題点2016

    • 著者名/発表者名
      豊崎七絵
    • 学会等名
      日本刑法学会関西部会
    • 発表場所
      キャンパスプラザ京都
    • 年月日
      2016-01-31
    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書
  • [図書] 刑事弁護の原理と実践(豊崎執筆「媒介事実の発見とその証明準則─情況証拠による刑事事実認定論(4)」)2016

    • 著者名/発表者名
      豊崎七絵
    • 総ページ数
      499
    • 出版者
      現代人文社
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [図書] 刑事訴訟法理論の探究2015

    • 著者名/発表者名
      豊崎七絵
    • 総ページ数
      272
    • 出版者
      日本評論社
    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書

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公開日: 2014-04-04   更新日: 2020-03-30  

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