研究課題/領域番号 |
26380192
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
山岸 敬和 南山大学, 国際教養学部, 教授 (00454405)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アメリカ / オバマケア / 医療保険 / 医師会 / 医療政策 / オバマ / トランプ / 歴史的制度論 / 医療保険政策 / アメリカ合衆国 |
研究成果の概要 |
オバマ改革(患者保護及び医療費負担適正化法)が2010年3月に成立したことは、アメリカ合州国の社会福祉政策の発展の中では画期的な出来事であった。皆保険制度をもたらそうとしたオバマ改革は「世紀の改革」と呼ばれた。しかし改革が成立した後も、オバマ改革をめぐる政治的争いは収束するような状況にはならなかった。本研究は、オバマ改革の執行過程に注目しながら、どのような背景で政治的争いが繰り広げられているのかを明らかにした。より具体的には、医師会、労働組合、ビジネス団体などの利益団体、そして世論がオバマ改革に対してどのような利害関係を持ち、政策選考をどのように変化させていったのかを論じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オバマ改革の執行過程を研究する中で、新しい政策がどのような制度的・政治的変化を生み出すのかという〈経路依存性〉(Prierson, Politics in Time, 2004など)に焦点を当てた。これは、大きな政策変化が起こると、多くの関係者は新たな政策によって作られたルールに従って行動し、さらにプログラムの受益者は既得権を守る政治行動をする、その結果、新しい政策は一定の安定した環境の中で存続されるという現象のことをいう。本研究はこのような歴史的制度論と呼ばれる理論的枠組みの発展に貢献できたと考える。また日本でも医療制度改革が進む中で、他国の改革について学ぶことは有意義であると考えられる。
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