研究課題/領域番号 |
26380217
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
湯澤 武 法政大学, グローバル教養学部, 教授 (10583883)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 国際規範 / 国際秩序 / 国際制度 / 規範研究 / 構成主義 / 東アジア / 規範伝播 / 国際関係理論 / 東アジアの国際関係 / 国際関係論 |
研究成果の概要 |
本研究は、東アジアの地域制度において政治・安全保障関係を規律する国際ルールが形成される仕組みを解明することで、地域秩序を展望することを目的とした。研究の結果、それらのルールの性質とは、リベラル規範支持国と非リベラル規範支持国の間のバーゲニングによる妥協の産物、いわば双方が投射する規範の最小公倍数的な融合物であり、先行研究が示すような米国が標榜するリベラル規範に地域諸国が社会化されて生まれたものではないことが明らかになった。つまりこの地域には、実効性が欠如したルールによって構成されたいわば形骸化したリベルラル国際秩序が発展しつつあるといえる。研究成果は、国内外の学会や学術誌、学術書で発表された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な意義は、国際制度に制度化された規範の意味解釈が、それぞれ異なる解釈を支持するアクター間のバーゲニングによって変容するメカニズムを明らかにすることで、国際規範の拡散やルール形成に関する研究に新たな分析視点を提示したことである。また社会的な意義としては、東アジアの地域諸国間の政治・安全保障関係を規律するルールが形成されるメカニズムを上記分析視点から考察することで、この地域に存在する国際秩序の姿とその展望を(先行研究とは異なる形で)明らかにしたことがあげられる。
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